仕事術

ブレインストーミングの正しいルール

会議手法「ブレインストーミング」とは何か

問題解決方法としてよく利用される手法に「ブレインストーミング」という手法があります。
ブレインストーミング Brain Stormingというのは、チーム、集団、グループで複数の人がアイデアを出し合う事で、一人では全く思いつくことのできない、複数の人の意見が組み合わさり、結果、斬新で画期的なアイデアが出る、という事を期待する手法です。

複数の人のひらめきや深い思考を持ち出して、集団で目的に向かって必要なアイデアを出し合うというこの方法は、アイデア発想法として「ブレスト」と略していわれることも多くなっています。

この方法を行っても、上手くいかなかったという人が多いのですが、ブレインストーミングが間違いという事ではなく、ブレインストーミングがうまく活用できていないことで、効果がないと感じるのです。

ブレインストーミングを理解しよう

ブレインストーミング「ブレスト」を会議でうまく利用するためには基本ルールを知る必要があります。
このルールは会議に参加するすべての人が理解し、共有します。

まず、会議に参加しているメンバーから出たアイデアを批判しないという事です。
意見を聞いた場で即判断、批判するという行動をとると、結果、次回会議がある時、自由な発想を伝えるという自信が無くなります。
現実的に無理な案だと感じても、どうすれば現実的にできる案になるのか?という事を考えます。

2つ目はごく一般的な意見だと思う事でも、しっかり発言するという事です。
一般的な意見でも、ああ、そういう事があるのを忘れていたということもありますし、どんな意見でも出し合う事が出来る空気感が大切です。

3つ目は、多くのアイデアを出し合うという事です。
質の高い1つのアイデアよりも、たくさんのアイデアを組み合わせる方がうまくいくことが多いですし、よい製品ができるきっかけとなります。
沢山のアイデアが出る方が選択肢も広がるのです。

最後に、アイデアの組み合わせをチームで作っていくという事が重要です。
だれがどんなアイデアをだしそれが通った、という事ではなく、チームのメンバーひとりひとりが意見を出し合い、組み合わせて一つのアイデアを作りだす事に重要性を持たせます。

ブレインストーミングを実行しよう

ブレインストーミングを会議の方式として利用する場合、準備として、メンバーの選定、明確な目的の決定、さらに制限時間を設けておきます。
メンバーは会議という場で意見を出し合うという事になるので、同じ思考のメンバーではなく、なるべく違う思考を持っているメンバーを選出することが大切です。
年齢も生別も経験値も全く違う、生活も違うし生きてきた環境も全く違うという人が大勢いた方がいいのです。

会議の目的が定まっていないことには、いいアイデアを導き出す事が出来ません。
目的設定が確かなものとなっていない場合、意見の方向性にばらつきが出て最終的に会議で決定する事項が出てきません。

制限時間を設けることで、おざなりにだらだらした時間が流れる会議にしないことができます。
締まりのない会議が継続しているというグループこそ、制限時間をしっかり設けて意味あるブレストにしましょう。